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7 「高山 大日ヶ岳」(2011.2.1)



 
急坂の大日ヶ岳


大日ヶ岳山頂の植物






 斫石トンネルから大日岳ヶ山頂に至るまでに4つのピークがあります。第1ピークから山頂までの山全体は自然林で覆われ、部分的にスギの人工林が混在しています。斫石トンネルから最初のピークまでは稜線も幅広く、低木・高木と多くの種類の樹木を確認できます。

 第1ピークから山頂まで尾根は狭く確認できる植物は限られてきますが、全体的に大木は見られず細い小木が山頂まで続いていきます。釈迦ヶ岳と同じように、踏み入ることの困難な急斜面のため、自然調査をするにはたいへん興味深い場所です。
 いろんな種類の密集した木立が続きますが、ツバキの細い木が目立ちます。かと言って、咲いている花はポツリ、ポツリと少なく、また、そのことがかえって深山の風情を感じさせるようです。途中に、倒れて登山道を阻んだために切断されたツガの大木があります。たまに、大木となったツガやアカガシがあります。



 第1ピーク手前の標識二六八の付近に、ツクシシャクナゲの小群生があります。最もきつい登りの中で人々の心を癒してくれるオアシスとなっていますが、昭和30年代までは大群生があったものと思われます。少ないがゆえに心にしみる愛おしい美しさを感じます。日当りのよい丘陵地や草地に生え、本州から九州に分布する。







稜線の南側の紅葉は実に美しい。この斜面が良く見える場所から、双眼鏡・フィールドスコープなどを使って自然を楽しむのも良いでしょう。


斫石トンネル上部の岩肌に生えているカルカヤです。イネ科の多年草で、ススキなどと共に古代から小屋の屋根に使った草の一つです。林道にも多い。


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