
カラマツ 唐松(マツ科 落葉高木 日本特産)約20.2m |
本州に生育するカラマツが、なぜ九州のこの岩屋に2本、大木に成長し生育しているのか?それは一つのなぞになっています。
歴史上の人物、石田三成がこの地に植えたという言い伝えがありますが、確証はありません。
自生ではなく、人の手によって植えられた可能性は大きいと考えています。 火山性のやせた土地に生えるので岩屋に生育できたのでしょう。紅葉は美しく,北原白秋は「からまつの林を過ぎて、からまつをしみじみと見き・・・」と詠っています。
建築材・合板・器具・パルプ
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スギ(スギ科 常緑高木 日本特産) |
スギの根元にたって見上げると、大きな枝がいくつも張っていて荘厳な雰囲気を強く感じます。
大イチョウにも劣らない立派な大樹です。建築材・家具・器具 |

ネズ ねずみさし(ヒノキ科) |
大小の岩崖の頂上や頂上付近に点在して生育しています。別名の「ねずみさし」は、葉が針状で触ると痛いのでネズミ除けにしたことが由来です。
成長は遅く、材は緻密で年輪幅が小さく、針葉樹の中では最も重い幹比重です。材は良質 床柱 彫刻材
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果実 |

ムクロジ(ムクロジ科 落葉高木) |
この木はなぜか神社に植えられていることが多いようですがその理由は不明です。
秋に実る果実の皮にはサポニンが含まれ石けんの代用にされていました。
中の黒い種子は羽付の球に使われています。庭木 器具材 |
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ヤマザクラ 山桜(バラ科 落葉高木) |
岩屋入り口の赤橋から直ぐ近く、道路右の林から道を覆うようにして、春になると満開の花で来訪者を歓迎します。ヤマザクラは日本の野生サクラの代表で、昔から人々に親しまれてきました。
人々の生活域にあるヤマザクラの中では最も高い樹齢です。
浅間山や大日ケ岳にも大木に成長したヤマザクラを見ることができます。同じ地域でも個体の変異が多いのが特徴で、花の色の濃淡と新芽の色、開花の時期や樹の形などは様々です。日本の野生の桜の代表的な種で、サクラの仲間では寿命が長く大木になります。 |

イスノキ ひょんのき (マンサク科 常緑高木) |
岩屋で遊んだ昔の子どもたちにとっては、とても懐かしい木です。
それは、「さる笛」がこの木にできるからで、これを口で吹くとひょう、ひょうと猿の鳴き声に似た音が出るので、それを楽しんで遊んでいました。その音を真似てイスノキのことをヒョンノキなどとも呼んでいます。
このように、イスノキを特徴付けているのは、何と言っても葉や枝にできる特有の形をした虫えい(虫こぶ)です。アブラムシの一種が葉や枝の組織の中に寄生し、その刺激を受けて組織が異常に発達してコブのようになります。イスノキは必ずといっていいほど虫えいができるので、この虫えいだけを手がかりにイスノキだと同定できるほどです。
4月頃、芽吹いた新しい葉にアブラムシが寄生すると小さな虫こぶができます。
虫こぶはアブラムシが繁殖するにつれ大きくなっていきます。そして中のアブラムシは10月頃穴を開けて出てしまいます。このアブラ厶シが出た跡に小さな穴が残りそれを利用して笛にして遊んでいたのです。
虫こぶは大小さまざま、虫こぶの穴も大きさを慎重に自由に変えていろんな音色を楽しんでいました。「さる笛」は、当時の子ども達にきっといろんな知恵を授けていたことでしょう。 |

虫えい(虫こぶ) |

サツキ(ツツジ科) |
岩肌に点在して自生しています。他のツツジよりも一月ほど送れて咲きますが、目立つような美しさはありません。
控えめな淡い美しさに惹かれます。
岩屋は、自然科学の学術的価値の高い場所であり、信仰の場所であり、歴史や自然を散策する場所であり、子どもたちや家族の遊びの場所であり、人々の交わりの場所として貴重な価値をもっている実に素晴らしい空間です。
岩屋は「宝珠山村全体の自然が凝縮された象徴的な自然環境となっています。」と冒頭でも記述べています。いくつもの岩山で形成された特色のある植物相の自然をこれからも保存し、保全していくことが、動物の中でも最も種類の多い昆虫をはじめ、様々な小動物にとっても豊かな生育環境となります。
太古の時代から受け継がれてきた岩屋の神秘的な自然は、この地に生きる人々、或いは、四季折々に他の地から訪れる人々の心の財産として、子孫に受け継がれていくことでしょう。 (次回につづく)
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