東峰村・宝珠山の自然
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bT 高山@「浅間山」(2011.1.4)



岩屋駐車場から望む浅間山


山頂の自然林から宝珠山生活域を望む



<杉林の植物>


シャガ アヤメ科

 4月、登山口から間もなくの平坦な杉林の中、一面に美しいシャガの村内髄一の大群生を楽しめます。球根は止血、あかぎれ、ひびに薬効があります。



ヒメバライチゴ

 シャガの群生を過ぎて直ぐにこの群生に出会う。ここでは4月下旬から開花し6月に果実が熟しわりと美味しい。  標高の高いところに生育します。



サツマイナモリ

 杉林下のやや湿ったところに群生をつくっています。目を近づけてよく見ると、白毛のある筒状の花びらと紫色のめしべとのコントラストが美しい。



<尾根の植物>

アカガシ

 県内で最大天然記念物に相当する価値があります。胸高の長径120cm・短径90 cm樹高15m枝張10m枝下高3mの堂々とした大木に成長しています。



ミズメ

 ヤマザクラと間違い易い木肌で、刃物で傷を付けると水のような液が出ます。液にはサルチル酸メチルの成分が含まれサロメチールそのものの匂いがします。



斜面の自然林

 尾根より西側の谷へ急勾配に落ちていく右手前の斜面にも多くの種類の樹木がひしめき合うように育っています。この景観は登山者をも魅了します。



フデリンドウ

 春、自然林の明るい場所に、登山者の疲れを癒すように所どころに可憐に咲いています。名の由来は筆の穂先に似ている為。



ウリハダカエデ

 若葉の付け根から垂れた淡い黄緑色の花がきれいです。樹皮がマクワウリのような縞模様に似ることからこの名が。



<山頂の植物>
ツクシシャクナゲ

 山頂に数少なく点在しています。つぼみの赤い色が非常に印象的で、開いた花の美しさは深山の女王という感じです



コバノミツバツツジ

 深山に生育する代表的なツツジで、関東地方のミツバツツジに比べて、葉がやや小さいのでこの名があります。



ツガ

 マツ科常緑高木。山頂でよく目立ちます。このまま成長して大木になった勇姿を想像すると楽しみですが。途中尾根で見かけます。



ツルシキミ

 花の香りは爽やかで春を感じる良い香りですが、葉や果実はアルカロイドを含み有毒です。茎は地上を這うように成長します。



ヤブツバキ

 山頂より北側へ少し降りた所にひっそりと咲いていました。深山に咲くヤブツバキの花はなぜか一段と美しく感じます。



<渓谷を登り尾根へ>


ヒヨドリジョウゴ

 ナス科 ツル性の多年草 岩沢の明るい場所で発見。実にきれいな果実ですが、神経毒をもち危険です。全草を薬草に。



ジュウモンジシダ

 まるで王冠のような形に、単独でも生育します。このシダは、杉の生育適正地を判定する指標植物です。



ケヤキと炭焼窯跡

 炭焼窯を造っていた石垣をケヤキの根が覆いながら大木へと成長している景観に今昔の感を覚えます。



オタカラコウ(雄龍脳香)

 深山の谷川や湿った地に生育。名の由来は、根茎の香が高級な香木の龍脳香(タカラコウ)に似て花が多く大きいから。


 

ギンリョウソウ

暗い林中の腐った木や枝葉につく腐生植物です。名は、全体の姿が白銀色をした竜に見立てているところから。



コバノミツバツツジと林

 林とのコントラストの景観が美しい。半世紀前には、並木道といった大群落があったのですが。



ヤブツバキと林

 林の中にするりと伸びてポツリポツリと咲く花をもったヤブツバキの木に、心にひびくものを感じます。



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