飯田大和の自然教室
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bW 朝倉市と周辺に飛来する「カモ」(2006.11)



飛翔のマガモ
 ここでは平塚川添遺跡公園を除いて、朝倉市内とその周辺に飛来する主な場所とカモの種類を紹介します。

 自然は常に変化しています。カモが飛来する場所もいろんな条件で年によって、年内、1日の内でも刻々と変化します。安全な場所を求めて・・・・・・・。
 朝倉市内で確認されているカモは、文献によると15種類です。私自身が確認できているのは、その内の12種類です。寺内ダムでこの12種類のカモを確認できました。恥ずかしいことですが、カモの観察を始めた初めの頃は、双眼鏡で見てもすべてマガモのオスとメスにしか見えませんでした。
 観察場所を数ヶ所選んで、図鑑を片手にフィールドスコープでじっくり観察していくと、徐々に識別できるようになりましたが、メスに限ってはまだ確認ができない種類もあります。
朝倉市内で確認されているカモ15種類(水色の表示は私自身が未確認のカモです)
オシドリ  マガモ  カルガモ  コガモ  トモエガモ  ヨシガモ  オカヨシガモ
ヒドリガモ  オナガガモ  ハシビロガモ  ホシハジロ  キンクロハジロ
シマアジ  アメリカヒドリ  スズガモ

≪ 小石原川 ≫
 小石原川は、広い面積を持つ緩やかな流れの水域や、堰堤の浅い流れの場所、水生の植物が茂った場所が随所にあります。カモは、そんな場所を好んで生活しています。


水草を啄ばむカルガモ(千代丸)


堰堤の瀬で餌を摂るコガモ(持丸)


つがいのハシビロガモ(馬田)


コサギの“のび”行動に戸惑うコガモ(馬田)


見えにくい溜りでマガモ・コガモ(馬田)

≪ 上須川堤 ≫
 この堤には、驚くことにハシビロガモが実に多いのです。他はヒドリガモだけで、06年11月3日現在では2種合わせて198羽を確認しました。12月には、600羽を超えるとのことです。ところで、なぜこんなに多いのか?
  平成19年1月28日、久しぶりにこの堤にカモの撮影に行きました。ヒドリガモ、ハシビロガモ、キンクロハジロ、ホシハジロの4種類、総数約700羽を確認することができました。11月3日と比較してキンクロハジロとホシハジロの2種類が新たに飛来していました。
 地元の人の話では、以前、カモを撃った散弾銃の玉が誤って民家に打ち込まれたので、カモの猟がここでは禁止されているとのことです。また、パンくずを与えている方もいて、カモもこの場所では安住の堤としているようです。1月28日のこの日食パンや白菜を与えていた星野君子さんに遭遇しました。おかげで野生のカモを5mの至近距離でウォッチングすることができました。星野さんありがとうございました。


民家のすぐそばにカモ安住の堤がある


ハシビロガモ♀


ハシビロガモ♂(拡大


ヒドリガモ 手前♀(拡大


山手側で遊泳しているヒドリガモとハシビロガモ

≪ 寺内ダム ≫
範囲が広いので観察に適したポイントを3ヶ所決めています。

≪ 江川ダム ≫
ここでは、観察する場所は固定せずに、カモの分布状況で選びます。

≪ 筑後川 ≫
朝倉市長渕と田主丸町常盤との境付近(06.11.3 常盤側から撮影)
カルガモ、マガモ、ヒドリガモの3種類が観察されました。

≪ 花立山 ≫
小郡市  山麓には堤が多く、カモの観察がたのしい場所です。


ツクシガモ(04.2.11)(拡大


マガモ と ヒドリガモ(04.2.11)


  04.2.11 マガモ と オシドリ (拡大




捨てられた釣り糸(拡大
 河川やダムの岸辺には、釣り糸があちこちに捨てられています。捨てられた釣り糸で多くの野鳥が犠牲になっています。  

 このことは良く知られているはずですが、容赦のない自分の都合だけの釣り人がなんと多いことでしょうか。釣り糸の製造会社でも、釣具店でも、釣り糸を置き去りにしない啓発をしてくれないものかとつくづく思います。

< 地球温暖化とカモ >

 種類がカモに近いマガンが日本に飛来する時期が遅くなり、北へ旅立つ時期が早くなっています。そうして越冬地もこれまでは本州であったのが北海道にも拡大しています。NO3で紹介しましたナガサキアゲハの日本列島北上と同じですね。

 朝倉市では9月中旬になるとカモを見かけます。もし、カモが10月中旬を過ぎないと見ることができない状況が続くことになると、地球上では水域の分布、生物の生育分布や絶滅種の増大、人の生活様式、世界経済に大きな変化と悪い影響をもたらしていることでしょう。 

< カモに学ぶ人生訓 > 身近で意外なところでカモに遭遇するにつけ
 
平和とか幸せというのは普通で安全な生活のなかにあることを感じる

< カモの分類と名称 >

 分類 カモ目   カモ科
 種(以下)
   種;コガモ       学名 Anas crecca                 和名 コガモ
   種;オシドリ      学名 Aix galericulata             和名 オシドリ
   種;マガモ       学名 Anas platyrhynchos   和名 マガモ
   種;カルガモ     学名 Anas poecilorhyncha  和名 カルガモ
   種;トモエガモ    学名 Anas formosa       和名 トモエガモ
   種;ヨシガモ      学名 Anas falcate               和名 ヨシガモ
   種;オカヨシガモ    学名 Anas strepera             和名 オカヨシガモ
   種;ヒドリガモ     学名 Anas Penelope            和名 ヒドリガモ
   種;オナガガモ     学名 Anas acuta                和名 オナガガモ
   種;ハシビロガモ    学名 Anas clypeata     和名 ハシビロガモ
   種;ホシハジロ    学名 Ayhtya ferina      和名 ホシハジロ
   種;キンクロハジロ  学名 Ayhtya fuligula     和名 キンクロハジロ
   種;シマアジ      学名 Anas querquedula   和名 シマアジ
   種;アメリカヒドリ    学名 Anas Americana    和名 アメリカヒドリ
   種;スズガモ      学名 Ayhtya marila     和名 スズガモ
   種;ツクシガモ     学名 Tadorna tadorna    和名 ツクシガモ
  
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