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五 ニホンザルの出現(オナガザル科)【準絶】

   写真は、平成二十五年九月、久光の住宅の屋根に訪れたサルを家族の 方が撮影したものである。

人慣れしたニホンザル(久光)
 この地区にはよく出現していて、小学校では、「猿に注意!」の警告が行われている年もある。平成二十五年の六月、城山丘陵北部の大久保では、ビワの実を食べに来ているところも確認されている。また、三箇山でも確認されることが多く、これらの離れザルは、田川郡の香春岳に棲む猿の群れから離れザルとして、あるいは、小家族でこの地に訪れている。

 なお、香春町ではサルによる被害も多く苦慮している状況で、民家に接近する慣れがある。写真の様子からも人間に慣れていることがうかがえる。サルが現れたとき、餌を与えるような行為は、決して行ってはならない。人への危害を防ぐためでもあるが、それは、他の野生動物に対しても同じで、動物が自然に生きることへの尊厳である。
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